東京地酒非公式サイト
 

 

 


寄稿集

 

このページには、いちべーの同志の方々からの寄稿を掲載していきます。

 

■四季酒の会(よきさけのかい) 児玉武也@たけ9243様(たけ@9243さんのブログ)からの寄稿

 

 

『東京地酒の発展に向けて思うこと』

 

東京という町は誤解されてきたと思う。

ある時は公害のお手本みたいな町に、

またある時は根無し人の集まりみたいな町に。

 

かつてはヘドロの海だった東京湾だって随分とキレイになった。

汚れていたからこそ他の海より厳しい規制の元に管理され

今では数多くの魚介類が水揚げされるようになるまで復活した。

江戸っ子だって健在だ。下町をちょいと覗けば元気な江戸っ子が走り回る。

奥多摩地域には他地域と比較してもひけをとらない自然とそれを守る人々が残る。

 

でも、意外なまでに東京人はそれを語らない。

まるで素顔を見せるのが苦手な照れ屋さんみたいな

見方を変えればそんな奥床しい一面さえ覗かせる町が東京なのである。

 

東京にも地酒があるんですよ、と話をするとよく返ってくる会話のひとつに

「………えっ?水が汚くてもお酒って造れるんですか?」というのがある。

ちなみに汚い水ではお酒は造れない………というかそんなお酒は呑みたくない(苦笑)

「あっ、知ってます。澤乃井とかそうですよね」とかいうのはかなりマシな方で

そんな方でも「澤乃井以外にも全部で10蔵が造ってるんですよ」なんていうと驚愕される。

 

そう、みんな誤解なのである。

嘘だと思ったらこの「東京地酒非公式サイト」をくまなく読んで欲しい。

そう、このサイト、わざわざ自ら「非公式」を自認するこのヘンなサイト、(笑)

東京の地酒を応援する立場としてはまさに「待ってました!」の存在の登場である。

いや、何も東京都酒造組合が頼りないとかいうわけではないのだが(笑)

消費者の立場から客観的な視点で自由にモノをいえるという点でとても心強い。

 

東京を故郷に持つ、いち東京地酒ファンとして

僕はこの「東京地酒非公式サイト」とその管理者であるいちべー氏を応援していきたい。

 

 

さて、その東京地酒だが奥床しいとかいって手をこまねいている場合ではない。

美味しくないお酒ばかりなら諦めもつくが、どっこい!いいお酒が揃っているのだ。

その東京地酒をもっと知ってもらうにはどうすればいいか、

今回は特別にその秘策をここに書かせていただく。

 

………と、書けるくらいならなんの苦労も要らないのである(笑)

 

管理人いちべー氏はじめ東京地酒を愛する友人と呑むとよくこの話題になる。

たとえば同じ東京でも立川より東には東京地酒を買える酒屋が少なすぎる、とか

たとえば東京都酒造組合が頑張ってるのはわかるがイベントの範囲が狭すぎる、とか

たとえば蔵元さん同士の横の繋がりが形式的なだけでまとまりがないのではないか、とか

まぁ言っていけばキリがないのだがそう一朝一夕に解決する問題ではない。

 

そんな中で今回は「東京には田んぼが少ない」という問題を取り上げてみたい。

 

東京に田んぼが少ないことのいったい何が問題なの?と思われるかも知れない。

最近は流通の発達により各地で収穫された品質のよい米の使用が可能になった。

新潟で兵庫県産特A山田錦使用とか、埼玉で新潟産五百万石使用とか、

そんなお酒の表示を目にしたことのある方も多いのではないかと思う。

 

でもちょっと待って欲しい。

それって本当に地酒って呼んでいいのでしょうか?

 

そんな視点で疑問を持つ蔵元や消費者が、近年少しずつ増えてきた。

その結果、自社栽培や委託栽培を柱に「地元の米」を使って酒を醸す蔵元も増えてきた。

そう、本来の意味での地酒とは「地の米を地の水で蔵人が醸す酒」なのである。

 

そこで東京の田んぼの話に戻る。

いくつかの蔵元さんからそんな話を聞いてはいたのだが半信半疑だったので調べてみた。

以下は平成20129日に農水省から発表された「平成20年産水陸稲の収穫量」による。

詳しいことは省くが、わかりやすく「水稲の作付面積」で比較してみることにする。

 

すると、正直言って驚いた。

東京都の水稲の作付面積は全国でダントツの最下位で

しかも全国比にするとわずか0.0116%にも満たないのである。

(ちなみに下から2番目は沖縄県でそれでも東京都の6倍近くの作付面積である)

 

う〜ん、想像を絶する田んぼの少なさである。

お隣の神奈川県だって全国で下から3番目なのにそれでも東京都の17倍以上ある。

これではたしかに諦めざるを得ないのだろうか………

 

いや、そんなことはないはずである!(と思いたい)

休耕田を復活させるとか!!(簡単なことじゃないけど)

蔵元さん主導で酒米生産組合作るとか!!!(もっと簡単じゃないけど)

 

今は答えはない。

でも、諦めてもいない………諦めたら何も始まらないからね。

 

今年、この東京地酒非公式サイトの活動の中で

何かが見つかって何かが始まることを祈りながら今日のところは筆を置きたいと思う。

 

 

 

平成2111

 

四季酒の会(よきさけのかい) 児玉武也@たけ9243

 

 

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